SPBS文章コンペティション、受賞作品を公開!

SPBSが“文章の新たな才能”を開花するために行っている、作家・ライター養成塾 文章コンペティション。こちらで第一回文章コンペティションの受賞作を公開致します。


■受賞作

≪文芸部門≫
「うねり」
著者:鶴沢木綿子(つるさわゆうこ)
受講開始月:2010年11月
職業:会社員(事務職)










受賞のことば:
語りたかった私のなかのかたまりたちが、あふれ、こぼれおち、朽ちる前に、言葉となって、このような形をとったことをとてもうれしく思います。ひとりでこの作品をつくるのは、不可能でした。読み手として先駆者として添削してくださった先生方、このような機会を設けてくださった方に心から感謝申し上げます。真実はひとつではないし、そもそも真実なんてないのかもしれません。けれど私は、人に伝える側として、読んでくださった方が「自分はこう思う」という、各々の意思や精神を持てるようなものを描いていきたいと思っています。
本当に、ありがとうございました。

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■特別審査員評
この時期に大きなものに挑もうとする気概を高く評価したいです。しかし作品独自の世界を確立させるためには、もっともっと細かい部分への注意が必要だと思います。
日野淳/幻冬舎

物語の力があるのですが、個人的には、何かの暗示があるようなのが、見えない方が良いかと思いました。もっと物語として読みたかった。
戌井昭人/作家

文体のぬめりは好きです。敢えて、この書き方で都会の話も読んでみたいとも思いました。
幅允孝/BACH代表

読み手である自分の問題かもしれませんが、毎日テレビやネットで目にしていた映像が、2ヶ月経ったいまも脳裏から消えないでいます。鶴沢さんの小説を読ませていただいて、あえていまこの題材で書かれるならば、現実をこえていく力を感じたかったというか、そういう期待をしてしまいました。(物語の中で起きた)地震以降の部分が、粗い印象を受けました。ここをもっと読みたかったです。たくさん登場する擬音には、独特のリズムを持っているものもあって、面白く読みました。ですが、鶴沢さんオリジナルというところまで磨いたものだけを、要所要所に使ったほうが効果的ではないかと思いました。
田中祥子/リトルモア「真夜中」編集部


≪ノンフィクション部門≫
該当者なし


[2011年6月時点]



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